追加収納

 契約後の図面を見ていて追加したくなるのは設備ばかりではありません。というか、後から気付くこともあったり考え直してみたりして出てくることでもあるのですが、ここでは後から追加した収納を挙げてみます。

ベッド?ふとん?
 家を新築するにあたっては今使っている家財道具をできるだけ流用することは勿論なのですが、それでも新たに購入する必要のあるものも出てきます。
 ずっと引っ越し生活を続けていた私達は布団で寝起きしています。新築にあたってはこの際ベッドにするつもりでいました。事の起こりはSさんの新ボックスシステム(家の構造)の説明でした。ある日の打ち合わせで工事が始まった後の話をしたのですが、工事中に茶の間とキッチンの上が大きな空間になっているのに驚かないで下さいというのです。そのスペースは今のところは屋根裏になっているのですが使おうと思えば一部屋できるくらいの空間なのだそうです。ここは2階寝室とクローゼットの隣になります。そう聞かされれば「そのスペース勿体ない!」と思うのは人情(?)です。折しも;

・寝具をベッドにすると今まで使っていた大きなマットレスや布団をどうするか?(捨てる?・・もったいない気も・・・特に布団は羽毛布団で高かったし)
→望むようなデザイン、仕様のセミダブルベッド(当然2つ)が思いの外高いし、布団もセミダブル用に買い直さねばならない・・予算がきつい
→いっそのことしばらくは布団で寝起きするか?その方が慣れてるし、ベッドだと寝ている最中に落ちるかも知れないし・・。

などと2人で悩み始めていた矢先でした。現在のところ寝室には収納がないところに来てこのスペースの話です。しばらく布団でいくならばそれらをしまう押入れが必要になるのです。壁の向こうが広大なスペースならば押入れが作れる!と考えるのは当然の成り行きでした。結局「布団でGo!」ということになり(笑)後日の打ち合わせでSさんにその旨を話しそのスペースを利用して押入れを追加しました。後日提示された見積額をみるとベッドと布団を買う額の1/3位で済みそうですし、なにより今使っている布団も無駄になりません。

変更前

ちなみに寝室は7.8畳(尺モ)です。図面上が寝室に隣接するクローゼット4.8畳(同)になります。

変更後

変更前の図面と比較すると判りますが左の壁に幅2mの押入れができています。ここの上の屋根に太陽電池パネルが載るのです。

 この押入れはこの際ですからヨメのカスタム仕様になりました。ヨメにとって布団がしまいやすいように中の棚の高さは60cmという低さで、マットレス1つが立てておけるような棚板の割り振りになっています。
 この変更の最大の問題点を挙げるとすれば、この押入れは高さ140cmを超えてしまうので立派に床面積にカウントされてしまうことです。延べ床面積は契約時の47.39坪から48.00坪になりました。それでもたとえ将来ベッド生活に移行したにせよ収納があって困ることはないでしょうし、むしろない方が不便だと思います。Sさんの話が無かったらこの収納は存在してませんでした。何がきっかけになるか判らないものです。

1階廊下飾り棚下
 1階廊下の壁(幅3m)にはリビング寄りに奥行き40cm弱のスペースが設けられ、ここに4kWの蓄熱式電気暖房機(蓄暖)が設置されます。ヨメの要望でこの奥行きを利用して玄関側に同じ奥行きで飾り棚が作られることになっています。棚の幅は1.6mとかなり広く、高さは75cmになっています。この棚にお花を生ける「予定」のヨメとしては現在所持している花器をしまうスペースが欲しいというので棚の下の75cmを利用してここに収納(地袋)をつけることにしました。

初公開!Sさん直筆の1階廊下の壁の図です。話をしながらこうした図をスラスラ書いてしまえるのがすごいです。また、こうして絵で見せられると非常に解りやすいので話もスムーズに進みます
 図の右側下にある箱が蓄暖を表しています。描かれてはいませんが地袋には当然引き違い戸がつきます。ちなみにこの壁の向こうが私の書斎になります。


リビング茶の間下
 これは「リビングの問題点」の頁にも出てきました。リビングに何も収納がないことに気付いて加えたものです。始めは地袋にしてスペースを稼ごうと思ったのですが、それでは使い勝手的にいかがなものか?というヨメとSさんの意見で結局は引き出しになりました。

またまた出ました、Sさん直筆の図。
 茶の間下の引き出しの図です。見て判るとおり引き出しには車輪がついているのでフローリングが傷つくことが少なくなっています。








 高さが35cmと低いので実効の引き出しの深さは15cm程度になりますが見た目にはカッコよさそうです。当初はウッドデッキ寄りに2つ設置する予定でしたが端の引き出しを引き出した際に設置予定の電話台と干渉する可能性があるのでキッチン寄りに2つに変更しました。

 一連の収納の追加では当然図面に変更が生じますし、何よりも追加のコストがかかります。Sさんによればこうした収納を追加するに当たっては大きさよりも必要になる建具(戸など)がコストを左右するそうです。ですから小さい収納だからといってそれ程安くはなりませんでした。それでも収納はその有無で住み心地が左右されるものですからこうした変更はやむを得ないところです。
 結局、前頁の追加設備とこの収納の追加工事とで生じた契約時額との差額はここまでの時点で+30万円弱となりました。今のところ財務省(ヨメ)が考えている契約後の金額変動のマージンの範囲内だそうです。これが着工後にどうなることか・・。