リビングの問題点

 基本図面が提示されたときから気になっていましたがリビングには問題点が2つばかりありました。というか1つは後から気づいたのですが。

収納がない:これは後から気付きました。リビングには茶の間もあるので座布団などをしまっておくところが必要ですし、それでなくとも収納がないのは不便です。
 これに対してまずは階段脇の本来キッチンの食品庫だったスペースを中で二分し、リビング側にも折り戸をつけて奥行き60cmの収納にしました(前頁の図面参照)。あとは茶の間がフロアから35cmの高さにあるのを利用してその下に幅80cm、奥行き70cmの引き出しをつけることにしました。ただ、下に車輪などをつけるので実効の深さは15cm位になってしまうそうですがそれなりに使いではあるでしょう。(この引き出しも前頁の変更後図面にちらっと見ることができます)

大型テレビが置けない:現在うちのテレビは36型ブラウン管のものですが将来的にはやはりプラズマを入れたいところです。またせっかく新築するのですからサラウンドスピーカーの配線をして天井にブラケットでスピーカーを取り付けてかっこよくもしたいです。しかし当初の提案でリビングは下の図面のようになっていました。

リビング周りの図面です。オープンスタイルの書斎との位置関係がよく判ります。書斎カウンターのリビング側の壁は高さ80cmの腰壁なのでリビングからカウンターは丸見えになります。そのおかげで書斎の窓からもリビングに採光が得られるのですが・・。

 図面をみると判るように、四方の壁に何かしらあるのでまとまったスペースがないのです。私が計算したところではテレビ、アンプ、サラウンド用のフロントスピーカーなどを置こうと思えばテレビのサイズにもよりますが最低でも150cmの何もない壁が必要です。始め、提案では上の図でAのスペースにテレビを置くようになっていました。図の点線のマス目幅は1mですからAの壁は多く見ても130cm止まりです。これではとても上記の機器は置けません。そもそもこの位置にテレビを置くということはリビングの形状からしても不自然ですしテレビとの距離が妙に近く、天井にサラウンドの配線をするにしてもリアスピーカーが近すぎると思います。この時点で図のBの部分は南向きの出窓になっていて下半分には蓄熱式電気暖房機(蓄暖)が、その上にカウンターと窓という構成になっていました。その頃同時に家具屋さんを巡りこの問題を解決できそうな(つまり図のAの位置に置いてもアンプなどが置けるような)テレビボードを探していたのですが、ちょっと大きなテレビが置けそうなものとなると幅は180cmのものになってしまうようです。Sさんとも話し合い、結局はBの出窓の位置にテレビスペースをとり、Aの位置に蓄暖を移すことになりました。そうなるとリビングは南向きの大きな窓を失うことになるので出窓両脇の壁に半分サイズの窓を各々付けることで採光を確保することにしました。また蓄暖もそのままAのスペースにむき出しで設置すると無骨ですし圧迫感があるので蓄暖の上にカウンターをつけて入り口側を腰壁でふさぐような形にしました。

 少しピンボケですが、出窓部分が空きスペースになっているのと上図Aの部分に蓄暖が移動し、カウンターができているのが判ります。
 他、階段脇の収納、茶の間下の引き出し収納も見えます。

 これで大型テレビを置く目処がたちました。また上の図面をよく見ると判るのですが、階段の両脇あたりにスピーカー配線を示す○が2つ描かれています。この変更を受けて私は打ち合わせの帰りにそのまま家具屋さんに寄り、一目惚れしていた多機能なテレビボード(幅180cm)を予約してしまいました。実際に購入するのは半年以上先なのですが値段の1割を手付けとして払ってくれれば来年家ができてから配達してくれるとのことで即決でした。あとはスピーカーを買うだけです。ちなみにスピーカーは私のお小遣い貯金で買うつもりなので家計に迷惑はかけません。