オール電化

うちの家庭はカカァ天下・・などというベタなアレはおいといて。

2003年7月25日
 我が家で打ち合わせです。前回の打ち合わせでオール電化にする方向で話が進み・・というか私もその意向ではあったのですがSさんはかなり強力にオール電化を勧めてくるので私も背中を押されたような感じではありました。
オール電化住宅の利点は;

・家の中で二酸化炭素を発生するものがないので屋内の空気がきれい
・燃焼するものがないのでその分水蒸気の発生源も減る=結露の心配も減る
・燃焼するものがない、ということは火災の可能性もかなり減る
・冬場に灯油を買いに行ったり、寒い中灯油切れで給油することがない
・深夜電力をうまく使えばむしろガスを使うより光熱費は節約できる(らしい)

そして、どうせオール電化にするならここはやはり太陽光発電も入れたいところです。予算的にはきついところですが、国や市からの補助金もあるとのことなのでそれに期待です。そしてこれは後々電気代の節約や余剰電力の売却などで少しずつ返ってくるわけですからここは思い切って投資してみようかと思っています。

オール電化に必要な設備はクッキングヒーター、電気暖房機、電気温水器です。

IHクッキングヒーター:電磁誘導加熱で熱効率80%以上の高効率を誇ります。鍋そのものが熱くなるため周囲に熱が放出されませんからキッチンも暑くなりません。調理に慣れは必要なようですが、これはヨメ自身があこがれの品なのでオール電化の可否にかかわらず導入予定でしたから全く問題はありませんでした。

電気暖房機:Sさんは蓄熱式電気暖房機(蓄暖)を強く推奨してきます。これは深夜電力を使用して24時間全館暖房を行うというものなのですが、その使い心地(?)がどのようなものなのか私達には想像できませんでした。この頃は時期的にまだ夏ですから実際に使用しているお宅の見学もできません。私は低温には強いのでまだいいのですが、非常に寒がりなヨメが今ひとつ踏み切れないようです。Sさんによれば非常に心地のいい暖かさだそうで、Sさんの担当した別のお宅のご主人は冬場でも家の中で短パンでおられるといっていました。多少の不安はあるのですがここはSさんの提案を入れて蓄暖を採用することにしました。仕様は;
 1階リビングに7kW(リビング周りと階段、2階の一部の暖房を賄います)
 1階廊下に4kW(玄関と廊下、洗面所、手洗い、和室を賄います)
 2階廊下に4kW(2階全体を賄います)
という配置になりました。この地域は冬でもかなり温暖な気候なので以上で充分だということです。結果はあと1年待たねばなりません。
 一般的にリビング階段は冷暖房の効率が落ちるのが欠点とされていますが、蓄暖による全館暖房を考えるとリビング階段は好都合かもしれません。

電気温水器:私は当初、一般的なヒーター仕様の460L電気温水器を考えていました。Sさんもそれには異論をはさまなかったのですが、一応ということでエコキュート(ヒートポンプ式の温水器)というものの話をしました。これはイニシャルコストは高い(通常の電気温水器+20〜25万円)のですが、深夜電力を使う上に非常に効率が良いのでランニングコストは安くあがるそうです。エコの名の通り熱媒体として二酸化炭素(フロンと違ってオゾン層を破壊しない)を使い投入電力の3倍以上のエネルギーの熱を水に与えることのできるというとってもエコロジーな温水器です。もともとギミック大好きの私ですし、環境にもいいときくとどうしてもエコキュートにしたくなります。と、いうわけで「前向きに検討」ということになりました。(後日、日立電機の460Lタイプのエコキュートに決定しました)

太陽光発電:東日本ハウスは京セラと提携しているので同社のシステムとなります。出力4.42kWのシステムを設置予定ですが屋根の向きが南西(-45度)なので最大でもおよそ80%程度になるようです。後日Sさんが持ってきてくれた提案書によれば当地の日射量まで考慮した上で年間灯油18Lタンク63本分、節約できる電気料は12万円くらいになるそうです。今年(2003年)の様な冷夏だとそうはいかないでしょうが、その数字からすれば15年前後で元が取れるかもしれません。

その他:オール電化とは直接関係はないのですがこの時点でリビングには冷房15〜23畳対応のエアコンがデフォルトで入ることが説明されました(つまり見積りに入っている)。あとは手持ちのエアコンがあるのでこれを寝室に取り付けてもらうことにします。これでとりあえず冷暖房のプランは完了です。

のちにネットでいろいろ調べてみるとやはりオール電化のメリットは大きいようです。また、当地は全国的に見ても気候がよく日照時間も長いので太陽光発電向きということも判りました。また、エコロジーを意識するのであれば電気温水器だってより効率がよいものにしたくなり、結局エコキュート以外は考えられなくなってしまいました。ただ、その時点で各メーカーのサイトを当たってみるとどのメーカーもエコキュートは370Lのタイプしかありません。今のところは夫婦2人ですからそれでも足りるでしょうが今後のことを考えると370Lでは不安があってなかなか結論が出せずにいました。その後9月に入ってから三菱から460Lタイプのエコキュートが発表され、Sさんともそれを入れることで話を進めました。ただ、東日本ハウスは三菱とは取引があまりなく値引きはそれほどないそうです。その時点では「仕方ないか」と諦めていました。
 さらにWebを見張っていると後を追うように日立からも460Lタイプが発売されました。日立であれば東日本ハウスも取引があるので値引きも、アフター面でも心配がないそうです。と、いうわけで電気温水器は晴れて460Lのエコキュートに決まりました。ちなみに三菱と日立とでの値引きの差は1万円に留まりましたが。・・でも家造りはまさに「ちりつも」ですからこれだって無視できません。