バリアフリー?

手摺りとヨメ
 現在の家造りにおいては世の流れからかバリアフリーの考え方が少なからず設計に盛り込まれることが多いようです。バスルームやトイレなど住宅設備自体にも標準で手摺りが付いているのが普通になっています。うちの場合では設計段階で玄関に手摺りが付いていましたし、当然バスルーム、トイレの手洗いカウンターにも手摺りが付いていました。普通であれば便利だな、というくらいで見過ごしてしまうこの手摺りがヨメにとっては見過ごせない重大なものだったようです。

 ヨメは今のところは専業主婦ですが看護師で介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格も持ってます。千葉に住んでいた頃は介護老人保健施設に勤務して介護の最前線にいました。そんなヨメの目には「はじめからついている手摺り」は許し難いものがあるようです。手摺りはその取り付け位置が悪ければかえって害になるので、必要な状態になったらその状態に応じて取り付けるべきものという確固たる信念があります。ですから当然これらの手摺りに対しては厳しいチェックが入りました。我が家はしばらくは私達二人しか住まないので当面手摺りは不要なわけで、玄関の手摺りはもちろん、バスルーム、トイレのそれも取り付け取りやめになりました。ただ、将来的には必要になるかも知れませんから取り付けるかも知れない壁に下地のみの工事をすることになりました。階段の手摺りにもその目は向けられましたが、これは法制上必ず付けねばならないものなので無しにすることはできないようです。

地味なカスタマイズ〜左利き仕様
 ちょっとバリアフリーからは離れるのですが、そうした視点で図面を見ると、せっかくの注文住宅なのですから私達に合わせた仕様を考えることも必要かなと今更ながら思えます。そんなことから思いついたのが、私達夫婦は二人とも左利きだということです。うちには階段下や食品庫などいくつかの収納があってそれらは折り戸が使われています。図面をみると皆右開きになっているのですが、左利きの人間からすればこれは使いづらいものです。なので全て左開きにしてもらいました。