色決め・カーテン

外壁
 外壁は先にもあった通り16mmのサイディングです。本当は無機材のタイルなどが後々のメンテナンス的にもいいのでしょうがいかんせん高すぎます。よってここでは通常(?)のサイディング材を使うことなります。外観に関しては「できるだけ目立たぬよう、地味に」というのがキーコンセプトです。また色柄物で模様もあまり複雑だと後々のメンテで塗り替えをしたときに変になるので、始めからモノカラーのものを選ぶことにしていました。サイディング材のカタログとにらめっこしつつ、グレイまたはベージュ系の色で模様のあまり大きくないもの、かつ汚れに対するコーティングがしてある(塗膜10年保証とか)ことが必須条件です。
 また、玄関ポーチの支柱・書斎窓脇のパイピングスペース・リビングの(元)出窓の3カ所(外観図を見るとよく判ります)は別のデザインをということで、当初ここには25mmのサイディングで彫りの深いものが提案されていました。しかし用いる面積はあまり広くないのにこの差額がかなり大きくなります(20万円以上)。Sさんによれば「役もの」と呼ばれる角に使われる特殊な形状のものの単価が非常に高くなってしまうので面積が小さくても額は大きくなってしまうとのことでした。その後21mmのものになかなかいいデザインのがあったので一旦はそれに落ち着きかけたのですが、他のところでコストがかさんできたため結局は差額が発生しない16mmのもので全て済まそうということになりました。ちなみに我が家は道路から正面を見ることができず、正面に凝ったデザインを施してもあまり意味はないと元々考えていたので外観に対する優先度は低かったのです(その分内装にコストをかけようと・・)。

 メインで選んだのは右の写真で真ん中のベージュのものです。モノカラーで御覧のように柄も細かめなので遠目には平板のように見えるでしょう。ちなみにメーカーのいうこの色は「フロストグレー」とい名で一応グレー系らしいです。どう見てもベージュ系にしか見えませんが。
 出窓などのアクセント用(?)には右端の本当の(笑)グレーのものにしました。写真のように面一で並ぶとちょっと変に感じるのですが、構造上これらの外壁は必ず直角に接するのでそうしてみると意外に違和感がありませんでした。

 こうして文章にしてしまうと判らないのですが、この外壁が決まるまでにはかなり時間がかかりました。Sさんも私達がコロコロと考えを変えるたびにサンプルを取り寄せねばならず結構大変だっただろうなーと・・。
 他には瓦(ブラックメタリック)、破風(ブラック)、軒天(チャコールグレー)、玄関ポーチのタイル(オレンジっぽいベージュ?)、雨樋(ブラック)の色もそれぞれ決まりました。全体像がいまいち想像し難いのですが、まあ「地味に」というコンセプトは守られているでしょう。・・多分。

内装

クロス
 内装の最重要部分ともいえるところです。基本的には極々オーソドックスに白を基調としてできるだけ落ち着いた雰囲気にしたいと思っていました。あらかじめインテリア担当のOさんからプランの提示はうけていましたが、やはり大部分は変更になりました。このクロスを決める作業は外壁とは比べものにならないくらいたくさんのサンプル(300種類以上?)とのにらめっこです。とはいえ、Oさんもさすがはプロで私達が数枚選んだクロスから私達の嗜好を汲み取って膨大なサンプルの中から好みに合いそうなものを選び出して見せてくれます。そんなこんなで紆余曲折の末(かなり大げさ)なんとか各部屋のクロスが決まりました。ちょっとこだわった所と言えば、1階廊下には飾り棚があるのですが、そこは奥の壁だけ色を違えたクロスにしてみました。ここはヨメ(一応華道の教授免許保持者)がお花をかざる「予定」なので、奥に貼るクロスの色の選定に当たっては花・枝を殺さない色でという条件で選びました。また廊下・リビングにはミディアム系の色の腰板がはられる予定です。ちなみにこれを書いている時点でどの部屋にどのようなクロスが張られるかは全く覚えていません(笑)。2階のクローゼットは滅多に入ることはないのでそこは少し派手目の柄にしたのだけは覚えています。

和室
 本間の和室で壁はジュラク塗りとなります。ここでは入り口の襖(廊下側・内側)、押入の襖、飾り柱、畳縁、障子の格子、天井板のデザインを決めます。というか、和室は思いの外決める所が多いのに驚きました。襖のサンプルはそれなりにたくさんありましたがクロスに比べればマシでここは比較的すんなり決まりました。ジュラクの色は極淡い緑色にして木の柱がより映えるようにしました。また押入の上に神棚を作ることにしていたのですが、当初両端に幅40〜50cm位の飾り格子がつく予定でした。しかし掃除がしにくいというヨメの主張で結局は取りやめになりシンプルな棚になりました。飾りがない分ここにはだるまさんなどを飾ろうかなと考えています。そんなにいる時間が長くないとは思うのですが和室は今からできあがりが楽しみです。

カーテン
 標準で各窓にレースとドレープの2枚、浴室にはブラインドが提案されていました。各室の生地のデザインとレールのデザインを決めていきます。生地のデザイン選びはヨメとOさんの2人舞台でした。私はここで初めてプリーツに2つ折りと3つ折りという違いがあることを知りました。コストのかけ方の基本方針から1階は3つ折りで2階は2つ折りということになりそうです。ちょっと変わったところで、書斎の窓はカウンターに置かれるディスプレイ越しになるのでカーテンの開閉がしづらいですし、両端に束ねられるとジャマになるのでここはプレーンシェード式のカーテンにしました。また、まだ子供はいませんが2階の2つの子供部屋では将来机を置くであろう所に小窓をつけてあるのですが、ここはロールスクリーンにしてあります。
 とりあえずは決まりましたが、ヨメによればあくまで暫定なのだそうで2004年2月にメーカー支店ショールームで開催予定のカーテンフェアを見てから本決まりにするそうです。ほぉ〜・・。


 基本はミディアムカラー(いわゆる普通の茶色)で1階はナラ無垢材、2階はカバ桜合板のフローリングで洗面所・トイレ2カ所はクッションフロアという予定でした。ヨメは当初キッチンもクッションフロアにしたいという希望を持っていましたが、キッチンの床はリビングの無垢材と連続するので境目が丸見えになってしまいます。それは見た目上いかがなものかというSさんの意見もあって最終的にはキッチンもそのままフローリングということになりました。また、1階トイレもフローリングになってクッションフロアは洗面所と2階トイレだけになりました。クッションフロアのデザインは特に洗面所は他の場所が無垢材なだけに下手な木目模様はかえって安っぽく見えてしまうということであえてアイボリー系の色のものにしました。

 フローリングの色が変わってしまった!
 この色決めをしているときにSさんが採用予定のナラ無垢材が新しくなったということでそのサンプルを見せてくれました。それを見た私達は正直かなりショックでした。というのは同じミディアムカラーというのですが色合いが全く異なったものだったのです。茶色というよりはやや紅味がかった色でこれまで決めてきた他のものの色(例えば腰壁やトイレの手洗いカウンター)とのマッチングが崩れてしまいます。Sさんによればメーカーの工場が新しくなって塗料がより環境に優しい物に変わったためらしいのですが、今後は同じ品番で出てくる物は全てこの色になってしまうとのことでした。私達としては、どうにかこれまでと同じ色合いのものにできないかと交渉したところ東日本ハウスサイドでもこれはメーカー側の都合のことなのでできるだけ小さな差額で1ランク上の同じ色合いのフローリング材にできるよう検討してみるとのことでした。後日その返答があって差額3万円で別の幅7.5cmのナラ無垢材にするとのことでした。本来の差額からは考えられない額だったのでこれはラッキーでした。

 色決めはかなり大変な作業だという認識はあったのですが、実際に直面してみると本当に大変でした。Webの他のページを見てもかなり体力の要る作業であると書かれていますが私達もクロス決めなどは途中からは惰性になりかけていたときがありました。とにもかくにも決めましたが、今だ本当にこれで良かったのか?という思いは拭いきれないのが正直なところです。当然クロスのサンプルをもらっていますが、壁に貼ったところとなるとなかなか想像できないですから現場で変更!などということにならないように祈っています。