停電

2004年7月14日
 改めて書くほどのことではないのかもしれませんがこの日の朝、我が家のある地域一帯で停電がありました。

 出勤前の身支度中、洗面所で歯磨きをしていたところ隣の納戸から聞き慣れないアラーム音が響きました。はじめは何の音か判らなかったのですがそれは納戸にある太陽光発電システムのパワーコンディショナからアラーム音で、表示には「E0」の文字が点滅していました。「稼働後4ヶ月足らずでもう故障か〜?」と思いつつあわててマニュアルのエラー表示一覧を調べてみると故障ではなく停電時の表示とのことでした。それを読んで改めて周りをみるとエコキュートのリモコンの表示を始めとして家中のインジケータが全て消灯していて停電だと判りました。電力会社に問い合わせてみると、我が家のある地域一帯で停電しているらしくその時点では原因不明のため復旧までの時間も不明とのことでした。

 太陽光発電システムがあれば停電時でも日光さえあれば電気が使えると思いがちですが、太陽光発電システムは基本的に停電時は使えなくなります。これは電力会社との契約時にも言われたことですが、余剰電力を売却するようになっている場合(つまり通常の使用状態)停電時はシステムを停止することになっているのです。これは復旧作業に当たる作業員が感電するのを防止する目的もあるそうで、これに沿って通常の太陽光発電システムのコンディショナは停電時には自動的に運転を停止するようになっています。

 とりあえず太陽光発電システムの故障ではないことが判ってホッとしたのですが、ここでちょっと考えてしまったのがシステムの「自立運転」でした。上記のようにシステムは停電のため停止しているのですが、うちのシステムには「自立運転モード」があるのでそのモードにすれば1.5kWまでなら発電した電気が使えるようになるのです。ただしこのモードの場合、電源は家のコンセントではなくパワーコンディショナについているコンセントからしか供給されないのであくまで非常用という位置づけのようです。その時の天気は晴れで停電直前の発電量は1.3kW前後はありました。もし停電が長時間にわたるような場合はせめて冷蔵庫だけでも動かしておいた方が・・とは思ったのですが私は出勤せねばならなかったし、停電が復旧した際にヨメがシステムを元のモードに戻す操作に自信がないというので結局はそのまま停電復旧を待つことにしました。結果として停電は30分弱で復旧したようなのでそれが正解だったようです。

 今回の停電では生活にさしたる影響はありませんでした。夏場なので暖房は関係ありませんし、給湯も蓄湯式なのでしばらくは大丈夫だったと思われます。もし冬場だったにせよ蓄熱暖房ではしばらく(2日前後)は温かいまま過ごせるのでその点でも大丈夫だったと思われます。残すところでは調理ができなくなることでしょう。幸い朝食を済ませた後だったので今回は事なきを得ましたが、こうしてみるとカセットコンロくらいは揃えておいた方がいいかなと思いました。我が家では納戸に以前のアパートで使用していた石油ストーブとカセットコンロがしまってありますがこれは捨てずにとっておくことになったのは言うまでもありません。電力会社がオール電化住宅を勧める上でのうたい文句の一つに「ライフラインで最も復旧が早いのは電気」というのがありますが本当にそうであって欲しいものです。

7月14日のエコノナビット画面です。矢印の部分のノッチが停電によるものです。結局この日はいいお天気で発電量も20kWhと良好でした。停電がなければ・・21kWh位かなと。