入居後2週間

住んでからの感想
 引っ越し騒ぎから2週間が過ぎ家の中も落ち着きを取り戻し、ようやくいつもの生活リズムになりました。なんのかんのいってもやはり自分の家というものは嬉しいもので、まだまだ気分的には足が地についていない感じです。そんな中でも2週間住んでみて感じたことを記しておこうと思います。

●静か
 前がアパート住まいだったこともあるのでしょうか・・家の中がとても静かです。窓を開けてみると外の雑音がとたんに入り込んできますからペアガラスの効果はとても大きいようです。またリビングで5.1chサラウンドのDVDを結構な音量で鳴らして窓を閉め切り、外で聴いてみたのですがわずかに低音が響くくらいでほとんど音漏れはありませんでした。とはいえ夜中は低音成分は思いの外伝わりやすいものですからやはり注意は必要かなと思います。
 また、静かな分家の中で音が無くなると24時間換気システムや蓄熱暖房機のファンのかすかな音が結構聞こえてしまいます。まあ、これは柱時計の音同様に生活環境音なのですぐに慣れてしまい気にならなくなりました。

●暖かい
 入居時期が春だったので暖房は不要かと思っていたのですが日によってはとても気温が低いときもあり、結局蓄熱暖房機を稼働しています。1階に設置された4kW、7kWの2機を蓄熱率30%で稼働しているのですが、始めのうちはあまり暖かい感じがしませんでした。2、3日経過した後外から戻ると家の中がほんのりと暖かいことが判るようになりました。しかし家に入ってしばらくするとその感覚がなくなります。窓を開けてみると外は結構肌寒いのでやはり家の中は暖かいことが判るのですが、今までの石油ファンヒーターの感覚とはかなり違った感じです。
 5月に入ってからは2機のうち4kWの方をoffにしたのですがヒーターの電源を落としてからも2日前後は本体が温かかったので中の蓄熱煉瓦の蓄熱力は相当なもののようです。

●気になったこと

1.洗面所の照明スイッチ
 洗面所には入り口が2つあるのですが照明のスイッチを片方の入り口の所にしかつけませんでした。プランニングの段階で営業Sさんから両方の入り口にスイッチを付けなくて良いのかを確認されたのですが、その時点では3m足らずの部屋だし一箇所でいいと判断してしまいました。しかしいざ住んでみると入り口を使う頻度は2つとも同等で両方にあった方がよかったと思いました。

2.2階の片開き窓
 2階はホール、トイレ、寝室、納戸に片開きの窓があります。ヨメによれば2階にこのタイプの窓があると外側の拭き掃除ができず不便とのことです。たしかに身を乗り出して拭こうにも上半分は網戸があるのでそれもできません。まあ、寝室の窓を除いては曇りガラスですからそれ程汚れが目立たないのでよしとしています。

3.茶の間(畳コーナー)のステップ
 茶の間はこの家でも特に気に入っている場所です。掘り炬燵は期待通りとても使い勝手(?)がよくて付けて良かったと思っています。ただ、この掘り炬燵設置に伴って茶の間の高さが35cmから40cmにアップしたのですがこれが思いの外上がるのに大変です。というか今の私達にはどうということはないのですが、足腰の弱い人が上がるにはちょっと大変かもしれません。一方で降りるときには40cmという高さは坐位から立ち上がるにはちょうどいいので一長一短といったところです。そのうち高さ20cmのステップ(箱)を作ってみるのもいいかもしれません。

生活パターンの変化
 今までは住む家に合わせて自分たちの生活パターンを変えていましたが、今度は自分たちの生活に合わせて家を造ったわけですから住んでからの生活パターンは大きく変わらないかと思えばそうでもありませんでした。とはいってもこれらのパターン変化は家の造りによるものではなくオール電化仕様にしたことによるものではありました。

●朝30分早く起こされるようになった
 オール電化にしたことで我が家の場合は午後10時から翌朝8時までの10時間は深夜電力料金が適用されます。よって朝食でクッキングヒーターを使うには朝8時前に調理を済ませておく方がお得なのでその分朝食の時間が早くなりました。

●夜10時以降が忙しい
 上と同じことですが深夜電力時間帯になると同時に夕食後の食器を洗うのに食洗機を使い、また掃除機の充電も始めます。また私自身はデスクトップのMacは極力10時以降に電源を入れるようになりました。それまでの間はネットを見て回る程度にしてPowerBookを使用するようになりました。

●ドアを閉めなくなった
 今は暖房を使っていますが、全館暖房をしようと思えば自ずと各部屋のドアは開けたままになります。24時間換気システムが稼働しているとはいえ結露対策を考えた場合(もうその季節は過ぎましたが)家屋内に温度差がないようにする上でもその方がいいと考えました。なのでトイレのドアでさえいつも20cm位開けてあります。夏場になるとどうなるかわかりませんが、家の風通しの良さは引っ越しの時に折り紙つきなので恐らくエアコンを使う頻度は極めて少ないものと推測されます。なのでやはり夏場でもドアは開けっ放しになるかなと思います。

 引っ越しが終わって購入していた家具の最後の搬入も終わりました。今は実際に住みながら必要になってくる収納や壁用のフックなどをその時々でホームセンターに買いに出かける日々です。こうして少しずつ自分たちにとって住みやすい我が家になっていくのかなと思います。

●外周り


家の全体像です。門柱には表札も付けました。自作・・とはいっても結局プレートにレタリングを貼り付けただけなのですが、コスト的には注文して作るよりもむしろ高くついてしまいました。

ポーチ前の植栽です。陽当たりの点から当初は日陰に強いヒイラギを・・ということだったのですが結局グリーンコーンになりました。実際に住んでみるとこの場所も午前中は結構な陽当たりがあることが判りましたから大丈夫かと思います。

シンボルツリーということで植えられた花水木です。ちらほらと白い花が咲き出して若葉も芽吹いてきましたから無事根付いてくれたようです。

●リビング周り


階段を上った所から撮ったリビングです。はじめのうちはソファを入れずに小さなテーブルだけにして床に座る生活を考えていたのですが、工事担当SKさんの「そうなるとテレビを見るのに見上げる形になるから結構疲れると思いますよ」の一言で結局ソファとテーブルを入れました。入れてしまえばソファでの生活も結構快適でした。

上とは逆側からです。
ソファを入れると結構狭くなるのでは、と危惧していたのですがいざ入れてみるとそれ程狭くならずほっとしています。ピアノスペースは今のところ千葉の家で使っていたサイドボードを置いています。色合いが異なるのですが思ったほどは違和感がありませんでした。ピアノがくるのはいつの日か・・。

茶の間です。上でも書いているように40cmの段差は上るには大変になりそうなのでいずれはステップを作ろうかと思います。それを除けばとても居心地のいい場所です。またお客さんもここに通すことになりそうです。

 まだ2週間ですが、今のところは大きな不便を感じることもなく極めて快適と言えるでしょう。照明計画で熟慮した甲斐あってキッチンの手元や書斎のカウンター上部のダウンライトも極めて効果的でちょっとした作業程度ならばシーリングライトを点けるまでもありません。ヨメとしてもキッチンの使い勝手を始めとしてキッチンから衣装部屋(小納戸)、洗面所に続く間取りが非常に使いやすいと大満足のようです。
 4月29日の夜には営業Sさんがこれまで住んでみて問題がないかとひょっこりと来訪しました。上にも書いたように今のところは問題らしい問題はないのでSさんも一安心といったところでしょうか。あとは3ヶ月の定期点検がありますが、そうでなくても我が家を忘れずにいてくれる姿勢にはこちらとしても安心です。