柱の交換

2003年12月26日
 12月19日に判明した和室掃き出し窓玄関側の柱の亀裂ですがこの日に交換作業が行われました。朝私の出勤した後に連絡が入りヨメが現場に行きましたが交換作業そのものは13時からとなったため、私も昼休みにちょっとだけ抜けて立ち会いました。

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和室掃き出し窓を外から見ました。柱を交換するには写真A、Bのパネルを外す必要があります。
 各々のパネルは多くの釘で固定されていてそれらを抜くだけでもかなりの時間を要しました。またAのパネルは金属製のパネル(マイティ・プレート)で隣接するパネル・柱と木ネジで固定されてました。こうした頑丈な構造はこのような作業では仇になってしまいます。
 作業は普段工事あたっているO棟梁ではなく交換のためだけに来た作業員2人で行われました。

悪戦苦闘の末、ようやく2枚のパネルが外されました。また、この他柱は写真に見える玄関ドア脇のパネルとも釘で固定されていましたが、このパネルは外さず釘を抜くのみで済みました。

ジャッキアップ前の柱と梁の接合部です。柱と梁を固定しているボルトとプレートは既に外されていました。

いよいよジャッキが設置されました。角材を当てるポイントは上の写真の金属プレートの部分です。ここは玄関側から来る梁との接合部分にあたります。

少しずつジャッキ・アップしていきます。家中に木材のきしむ音が響きました。結構心臓に悪いです。

少しだけ梁が浮いた所で梁と柱の隙間にノコギリを入れて柱の臍(ホゾ)を切り柱を外します。

 柱が外されました。養生紙が残っています。この後、梁に残っている柱の臍を除去しました。
 ここで作業員さんから「新しく柱を入れるには新しい柱の臍を短くするか、梁の臍を受ける孔を解放して柱をスライドさせて入れるかのどちらかになりますが、どうしますか?」と訊かれました。強度的には柱と梁はボルトで固定されるのでどちらでも問題ないそうです。それでも後者の孔を解放する方法だとなんとなく柱の固定が甘くなりそうですし、孔を閉じるのに余計な接合部ができてしまうので私は柱の臍を短縮する方法を選びました。

新しい柱をはめ込みます。既に柱の臍は高さ2cm位に切り落とされていました。外す時よりもゆっくりとさらにジャッキを上げて梁の孔に臍を滑らせようとしているところです(その時もきしむ音がしまくりでした)。

上の写真の○部の拡大です。柱と梁の間に約1cm位の隙間ができて、柱の臍が見えています(矢印部)。

当て木をして木槌で柱をたたき目的の位置まで動かします。ここで臍がおれてしまうとアウトです。

無事柱の臍をはめ込むことができました。あとはジャッキアップを解除して、あてがっていた角材を外して終了です。ここまででおよそ1時間を要しました。
 この時点で昼休み時間が終わってしまったので私は職場に戻りました。

翌日(27日)の柱の上部。ボルトとプレートでしっかりと固定されていました。

外した柱は亀裂の原因究明のためプレカット工場に持ち帰り、その後は破棄されるそうです。
 それを聞いたヨメは大層勿体ながったところ、営業のSさんは気を利かせて亀裂以外の部分をもらってくれました。ヨメとしては細かく切って積木でも作ろうと思ったのですが、この柱を切るには普通のノコギリでは手に終えないそうです。ヨメはこれを私の実家に持って行き親父に電ノコで刻んでもらおうとしたところ「こんな木、切り刻んではバチがあたるぞ」という親父の一言で何故か親父の物になってしまったそうです。何に使うつもりなのか・・。

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 ジャッキアップで家がきしむ音を聞くのは本当に心臓に悪いものです。しかし、どうにか無事交換も済んで一安心です。柱の臍が短くなってしまったのは残念ですがこれは致し方ありません。強度に問題ないということなのでよしとします。これでようやく全ての窓にサッシを取り付けることができるようになりました。

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